タスクシュートで日々繰り返し実行している行動を記録に残し、これをリピートタスク化していくと、何が起こるか。
それは、自分にとっての“定番行動”の可視化です。
定番とは「流行に左右されず安定した需要のある商品」という意味で、商品番号(品番)が定められていることがその由来とされています。
ベーシックな商品と呼ばれることもあります。
従って、定番行動とは「ある人の仕事や生活の基礎部分を成す行動」と捉えることができます。
ここで注目すべきは、定番化できる行動は一日の行動の一部に過ぎない、という点です。
残りの行動は定番ではない、言うなれば、
- シーズン行動
- 期間限定行動
- 思いつき行動
といった一時的な要求や衝動に基づく行動になるでしょう。
上記の「行動」を「消費」に置き換えてみると、よりイメージが掴みやすいでしょう。
- 定番消費
- シーズン消費
- 期間限定消費
- 思いつき消費
行動は、時間を消費しますから、タスクシュートでこの“消費動向”を把握できれば、限られた時間を有効活用する上で役に立つはずです。
ただ、ここまでお読みいただいてお気づきかと思いますが、どんなに記録を精緻に残しても、定番化できるのはリピートタスクだけです。
季節ごとに移り変わる行動(シーズン行動)も、長い目で見れば定番と考えることはできますが、期間限定行動(「引っ越し」など頻繁には実行しないプロジェクトなど)や思いつき行動(「ふとボルダリングをしたくなって、専門のジムを探して入会するなど)は定番化は難しいでしょう。
タスクシュートを続けていれば、一日の大半がリピートタスクで埋まることにはなります。
でも、そのリピートタスクのうち定番行動は一部のみで、残りは期間限定行動である場合が多いでしょう。
ここで、改めて考えておきたいことが1つあります。
それは、リピートタスクは一日のうちどれぐらいの割合にするべきか、です。
続けるほどにリピートタスクが増えていきますから、どれぐらいの割合に抑えるべきか、と言った方がいいかもしれません。