タスクシュートは実に手間のかかるツールです。
- 何か1つタスクを開始したら、開始時刻を入力。
- 完了したら終了時刻を入力。
- 何か感じたり考えたり「これは忘れないようにしよう」と思ったことがあればそれも入力。
こうした記録作業を都度行いながら過ごすため、記録作業をしていない人からすると「何をしち面倒くさいことをしているんだろう?」と思われることでしょう。
確かに、使い始めてしばらくは「いちいち面倒くさい」と感じるかもしれません。
でも、しばらく続けることでスピーディーに入力作業を行えるようになるため、さほど気にならなくなります。
そして、以下のような効用が得られることで、入力の手間がペイすると感じられるようになるはずです。
- 一日の最初にその日のタスクを一通り確認できる(見通しを持てる)
- タスクリストに沿って一つひとつ確実に片づけていくことができる(やり漏れを防げる)
- 残っているタスクがどれだけあるかを常に確認できる(最新状況を把握できる)
これは、家計簿に似ています。
記録の手間をかけることで、
- 収支の見通しが得られる
- 今月あといくら使えるかが把握できる
- 現時点でどれくらい貯金ができているかを確認できる
といった効用が得られます。
見通しがあれば過度に無理をしなくても済みます。
節約をしなければならないときでも具体的にいくら節約しなければいけないのか、それは何日間続ける必要があるのかが分かります。
日々の努力の成果を貯金額という具体的な数字で確認できます。
安心してお金を使えるようになるわけです。
同様に、“時間簿”であるタスクシュートを使うことで、安心して時間を使えるようになる、と言えるでしょう。
それでも、「手間をかけずに済まないものか」「本当にその手間はペイするのか」という疑問あるいは悩みは尽きないもの。
忙しくなってくればなおさらでしょう。
そこで、改めて、あえて手間を増やしてまでタスクシュートを使うメリットについて考えてみます。