「期限のない取り組み」をゆるく継続するための「経過観察」

「期限のない取り組み」、というものがあります。

その名の通り、特に期限が設定されていない(あるいは期限が数ヶ月~数年先である)取り組みです。

例としては以下のようなものです。

  • 1.論文執筆のためのリサーチ
  • 2.将来の移住先についてのリサーチ
  • 3.ときどき読み返したい記事
  • 4.ときどき見返したいメモ

1や2はプロジェクトととらえ、「プロジェクトノート」を作ってここで管理するのがセオリーでしょう。

ただ、いずれも「リサーチ」が主体となるため、どんどんタスクを切り出して次々と実行していくというよりは、調べたり試したりした結果わかったことをもとに、次に調べたり試したりすることを決めるような進め方になります。

管理の対象はタスクではなくメモであり、そのメモがどんどん増えるのです。

その意味で、3と4のような、「今すぐには何かの役に立つことはなさそうだけど、何となく気になる」というふわっとした情報も「期限のない取り組み」の対象となります。

これらの共通の問題は、期限がないがゆえに、それ以外の期限のある情報と一緒くたにするとノイズになりがちなこと。

例えば、「ときどき読み返したい記事」について、その記事へのリンクをタスク管理ツールに登録し、「1ヶ月後に目に入ってくるように期限を1月18日に設定」したとします。

こうすることで、確かに1月18日になると、タスク管理ツール上でその記事に「再会」することができ、忘れずに読み返すことができるでしょう。

でも、このタイミングで記事を読み返すことの優先度はあまり高くないはずです。

タスク管理ツールにはそれこそその日が期限のタスクがほかにもあり、その優先度の方が高くなるからです。

そうなると、「ときどき読み返したい記事」は「できれば今日読み返したいものの、ほかに優先度の高いタスクがあるならそちらを優先してもらってかまわない」という忖度に傾きやすくなります。

タスク管理ツールの中では生き残りづらくなるわけです。

では、どんなツールに入れれば無理なく生きながらえることができるか?

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