プロジェクト管理の手法の1つに「チケット管理」があります。
プロジェクトに関連するタスクを「チケット」という形で管理します。
そういう意味では、チケットとはタスクのことを指すのですが、呼び名が違う以上この2つは異なるものです。
僕は、チケットは伝票のようなものだと捉えています。
伝票には、
- 取引日付
- 担当者名
- 納品予定日
- 納品先名
- 商品名
- 金額
などの「属性情報」が記載されているでしょう。
これらの情報により、
- 納品予定日が近い順に伝票を並び替える
- 特定の担当者の伝票を集める
- 同じ納品先の伝票を集める
といった整理が行えるようになります。
つまり、タスクに属性情報を持たせたものがチケットというわけです。
チケットが伝票なら、タスクは付箋紙のようなものでしょう。
やるべきことを忘れないようにするために一時的に机の上なり手帳なりに貼っておきます。
小さな付箋紙であれば、手帳の上で取りかかる順番に並び替えるなどして小規模なタスク管理ができます。
ただ、複数のプロジェクトを抱え、タスクの数が増え、プロジェクト間やタスク間で依存関係が生じるようになると付箋だけでの管理は難しくなります。
タスク一つひとつについて、次のような属性情報を明確にし、常に最新状態に保つ必要が出てくるからです。
- 発生日:いつ発生したのか
- 発生経緯:どのような経緯で発生したのか
- 開始条件:どんな条件を満たせば取りかかれるのか
- 完了条件:何をすれば完了とみなせるのか
- 後続タスク:完了したら次に何を行うのか
- 実績時間:完了までにどれくらいの時間がかかったのか
- 担当者:誰が担当する(した)のか
- 参照資料:実行に必要な資料は何か
タスクシュートには、ここまでの「豊富」な属性情報を管理する機能はありません。
そうなると、タスクシュートとは別に、これらの属性情報を管理するツール、すなわちチケット管理ツールが必要になります。
チケット管理専用のツールもありますが、Todoistなどのプロジェクト管理ツールもチケット管理ツールとして使えるでしょう。