「壁」とは動かせない予定を指します。
ミーティングや移動など、開始時刻が決まっており、その時刻になったら否が応でも取りかからなければならない。
それゆえに、壁の直前の時間はタスクに集中しやすくなります。
例えば、14時からのミーティングがあるときの13:27は、ミーティングまでの33分間を大事に使おうとするでしょう。
このように壁を活用することで時間をうまく使えるようになるわけです。
とはいえ、壁さえあればいいというわけではありません。
壁が多すぎると、一日という時間が細かく分断されることになり、それぞれの時間が使いものにならなくなります。
これは部屋の間取りに通じます。
- 大広間はそのまま使おうとしても広すぎて持て余してしまう
そこで、
- 壁でいくつかの部屋に区切る
すると、
- それぞれの部屋を目的に合わせて使えるようになる
というようにです。
この区切りの単位が小さすぎると、たくさんの狭い部屋ができあがり、どの部屋も快適に過ごせず、物置にするにしても狭すぎて置けるものが限られるなど、せっかくのスペースが台無しになってしまいます。
では、どれぐらいのサイズにすればいいのか。
これに加えて、どういう順番で部屋を使っていくのか、という問題もあります。
部屋の間取りも、
- 玄関 → 廊下 → リビング → ダイニング → 寝室
のようにその並び順に必然性があるものです。
- 玄関 → 寝室 → 廊下 → リビング → ダイニング
という順番になっていたら、普通の人には住みづらい間取りになってしまいます(仕事が忙しすぎて、もっぱら家には寝に帰るだけ、という人には最適かもしれませんが…)。
ということで、時間をうまく使うための「壁」の使い方について考えてみます。