「取りかかりにくいタスク」に取りかかるためのヒント

いま、6月21日(水)の11:49なのですが、手元のタスクシュート(たすくま)に並んでいるタスクの中で、まさに今お読みいただいているTCジャーナルを書くための「TCジャーナル執筆」というタスクに取り組んでいます。

このタスクの次には「Evernote前日ふり返り」というリピートタスクが控えています。

この2つのタスクについて、それぞれの取りかかりやすさを比べると、圧倒的に「Evernote前日ふり返り」の方が取りかかりやすいです。

  • 「Evernote前日ふり返り」>>>>>>>>>>>>>「TCジャーナル執筆」

くらいの違いがあります。

なぜ取りかかりやすいかというと、

  • まず何をすればいいのかが明確になっている
  • どれぐらいの時間がかかるのかが把握できている
  • 終わらせることができるという見通しと確信を持てている

という3つの条件をすべて満たしているからです。

一方、取りかかりにくいと感じている「TCジャーナル執筆」については、

  • まず何をすればいいのかが明確になっていない
  • どれぐらいの時間がかかるのかが分からない
  • 終わらせることができるという見通しも確信も持てていない

という具合に、先ほどの3つの条件の裏返しになっています。

その結果、取りかかりにくい「TCジャーナル執筆」はいったん後回しにして、取りかかりやすい「Evernote前日ふり返り」の方から取りかかる方向に傾くことになります。

こういうときの自分の脳というのは実によくしたものです。

「昨日書き残したEvernote上のメモをふり返ることで、今日のTCジャーナルに取り上げるのにふさわしい事例に出会える可能性が高いから、Evernote前日ふり返りから先に取りかかるのは実に理に適っている」

などと、直前の意志決定を肯定するような声なき声を発してくるのです。

脳の中では「次の行動を決めるための審議会」が常時開催されており、無数の審議委員たちがそれぞれの立場にとって有利な次の行動を推すべく議論を戦わせています。

そして、いったん決まった流れは簡単には覆せず、この流れに沿った意見が声なき声として行動主体である肉体に知覚されるのです。

以上は僕が想像しているだけの話で、実際のところはどうなっているのかは分かりません。

それでも、取りかかりやすいタスクと取りかかりにくいタスクが現実に存在する限りは、この問題に何らかの方法で斬り込む必要があります。

ヒントは先ほどの3つの条件にあります。

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