残した記録をどう受け止めるか?

タスクシュートで何か1つタスクを開始し、やり終えたらその終了時刻を入力すると、即座にそのタスクの実績時間(かかった時間)が画面上に表示されます。

開始・終了時刻の項目を持たない「やることリスト」ではチェックを入れると、当然チェックが入るだけなので、この点が大きく異なります。

とはいえ、実績時間もチェックも、それ自体には意味はありません。

実績時間は数値に過ぎませんし、チェックも記号でしかないからです。

数値や記号をどう受け止めるかでそこに意味が生じます。

実績時間については、54分という時間を「長い」と受け止めたなら、そこにネガティブな意味が生じ、「このタスクに1時間近く費やすのはいかがなものか」ということで焦りを覚えるかもしれません。

さらに、見積時間と比較することで「想定よりも長くかかった」とか「これぐらいの超過は許容範囲だ」といったセルフチェックがその場で行えるため、見積時間を見直すきっかけになるでしょう。

チェックについては、全部で10個あるタスクのうち3つにチェックが入っており、これを「少ない」と受け止めたなら、そこにネガティブな意味が生じ、「まだ3つしか終わってない」ということで焦りを覚えるかもしれません。

いずれもネガティブな受け止め方でしたが、逆にポジティブに受け止めることで、つまり捉え方を変えることでその後の行動も変わります。

例えば、54分という時間を「実に豊かな時間だった」と捉えたなら、「次のタスクもこの感じでいってみよう」と健全な精神状態で仕事を続けることができそうです。

ただ、今回お伝えしたいことは「どんなときでもポジティブに受け止めるようにしましょう」ということではありません。

「想定以上に時間がかかったけど、次回に活かせる教訓が得られた」と、がんばって良い面に目を向けなくてもいい、ということです。

では、どう受け止めればいいか?

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