何をもってその日を「終わった」とみなすか?

タスクシュートは、その日の「予定」(開始時刻が自分では動かせないミーティングなど)と「タスク」(開始タイミングを自分で決められる資料作成など)を組み合わせたミックスリストを作り、主に「予定」に合わせてリスト内の「タスク」の順番を並び替え、リストの先頭にある(たいていは)「タスク」から取りかかる、という3つのステップからなります。

  • 1.「予定」と「タスク」を組み合わせたミックスリストを作る
  • 2.「予定」に合わせてリスト内の「タスク」の順番を並び替える
  • 3.リストの先頭にある「タスク」から取りかかる

1については、続けるほどにミックスリストの大半がリピートタスクで占められるようになるため、リストを作る負荷は下がります。

2については、その日限りの「予定」が少ないほどに、並び替えの負荷は下がります。

逆に、その日限りの「予定」が多くなると並び替えだけでは収まらなくなるため、いくつかの「タスク」は見積時間を短くするなり、取りやめるなりの調整が必要になります。

例えば、「9時から17時まで研修」のような大きな「予定」が入っている日は、ほとんどの「リピートタスク」を取りやめざるを得ないでしょう。

一日の大半を占めるくらいの「予定」が毎日のように発生する場合は、この調整の負荷が大きくなり、タスクシュートの継続が困難になるかも知れません。

とはいえ、「予定」が一日の大半のを占めるような日が恒常的に発生する状況においては、タスクシュートによる「タスク実行タイミング管理機能」をそれほど必要としないでしょう。

つまり、タスクシュートは「予定」より「タスク」が多い状況において効果を発揮しやすいと言えます。

そのような状況を前提に、

  • 3.リストの先頭にある「タスク」から取りかかる

に目を向けてみます。

1と2で「完全」なミックスリストができあがっていれば、あとは何も考えずに上から順に実行していくだけ済みそうです。

でも、なかなかそうはいきません。

リストの一番最後の「タスク」あるいは「予定」に到達するのが早いか、一日の「活動限界」に到達するのが早いか、というせめぎ合いがあるからです。

このあたりについて考えてみます。

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